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カテゴリ:交通事故( 4 )

自賠責保険

自動車保険は,強制加入の①自賠責保険と,任意加入の②任意保険という,二段階からなっています。

たとえば,私は,自分で言うのもなんですが,任意保険も加入しています。ほとんどの方が任意保険に加入しているのが現状なのではないでしょうか。
しかしながら,中には,任意保険には加入していないという人や,更には,強制保険である自賠責保険にも加入していないという悪質な方がいるのも事実です。

相手方が任意保険に加入しておらず,自賠責保険しか加入していない場合,損害を人損と物損に分けると,自賠責保険だけの場合は,物損は保険では全く填補されず,人損も原則で120万円までしか保障されません。

ですので,被害者の補償という観点からは,自賠責保険の保険料を上げて,物損や人損120万以上も保障するようにするか,逆に,任意保険の加入率を上げることが望ましいのですが,自分はできても,他人にまで押し付けることができないところが,もどかしいです。

任意保険に入っているか否かは,このように被害者の補償が十分か否かという点に関係しますが,刑事事件(業務上過失致傷ないし致死事件あるいは自動車運転過失致傷ないし致死事件)の見地からも,任意保険に入っていないと,被害者の補償ができないケースが多くなり,自然と刑が重くなり,たとえば,執行猶予がつかないで実刑になるケースすらあります。

ですから,皆さんもできる限り任意保険には入りましょう。

なお,自賠責保険すら入っていない場合でも,自賠責保険の最低ラインである人損120万円までの補償については,政府の無保険車補償制度というものがあり,申請をすれば政府から,その人損120万円までの補償はお金が下りるので,最低限の補償は必ず受けられますので,自賠責保険すら入っていなかったとしても,あたふたされる必要まではありませんので,ご心配なさらないようにしてください。
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by ofuna-law-02 | 2008-12-02 02:16 | 交通事故

過失割合

交通事故が生じた場合,事故の責任の度合いを両者で割り当てて決める責任割合のことを過失割合と言います。

得てしてもらい事故などの場合,自分は悪くないと思うかもしれませんが,基本的に車vs車の事故であれば,お互いに過失が認められ,過失が自分にはない場合,すなわち,0:100の場合というのは原則ないと言って間違いではありません。

典型的に0:100のケースと言えば,停止中に後ろから追突された,いわゆる被追突事案か,相手方がセンタラインを大きくはみ出てきたために衝突したという,いわゆるセンターライン越え事案くらいしかないのではないでしょうか。

それ以外は,いくら主観的には自分には過失はないと思っても,別冊判例タイムズという裁判官が作成したたくさんの類型図の中から該当例あるいは類似例を拾ってきて,そこから,過失割合というのを出し,修正要素を加味した上で,当該事案の過失割合が決まります。

たとえば,十字路交差点で,一方に一時停止の標識があり,他方にない場合の事故ですと,一停止をした後発進して事故にあった場合,一時停止側7~8:反対側2~3という過失割合が適用され,たとえば,それに片方のスピード違反などの修正要素があればそれを加味し,最終的に,8:2とか75:25とか,過失割合を決めます。

ちなみに,基本的には,ひと桁(10で割る)で3:7とか6:4とかで出しますが,一方が4:6を主張し譲らず,他方が5:5を主張して譲らないような場面では,妥協案としてふた桁(100で割る),この場合では,45:55というように過失割合を決めて,示談(和解)するケースも稀にあります。

過失割合の類型図は,交通事故の態様に応じて,ほとんどすべての事故の類型をカバーしており,そこから基本過失が決められていて,それを尊重して示談(和解)を進めるという考え方自体は,保険会社・弁護士の間では,もはや常識というか暗黙のルールが成立しており,それに反する過失割合の決め方は,なかなか主張しても通らないのが現状です。

ですので,交通事故を起こした場合は,事故の類型図のどれにあたるのかを把握した上で,基本過失を認識し,それを修正する要素があるかを考えて,ある程度の過失割合を前提に話を進めるのがオーソドックスな考え方です。

なぜ,類型図の基本過失が尊重されるのかというと,①交通事故を専門とする裁判官達が裁判上のルールとして決めたものであること,②交通事故というのは数が多いので,少しでも暗黙のルールを決めておいて,迅速・円滑に紛争を解決すべきであること,③決めておかないと,お互い過失を主張し合い示談(和解)までなかなか進めないこと,などが理由として挙げられます。

交通事故の過失割合の類型図は,法律書の専門店で購入・参照できます。
前述のいわゆる別冊判例タイムズという本と,日弁連が出している通称赤い本(色が赤いのでそのように呼ばれている)と,大阪のほうの弁護士会が出している通称青い本(色が青いのでそのように呼ばれている)の3つが有名です。
買うまでの必要はないにせよ,交通事故を起こした場合には,保険会社や弁護士に問い合わせて,コピーを入手して自己の過失割合を調べることをお勧めします。
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by ofuna-law-02 | 2008-12-02 01:50 | 交通事故

日弁連交通事故センター

横浜弁護士会内に,日弁連交通事故相談センター神奈川支部という機関があります。

相談業務のほか,弁護士による示談斡旋をしています。

弁護士による示談斡旋は,手続き費用が無料です。
事故内容や過失割合の争いがない事案でなければならないのですが,損害額に争いがある事案について,弁護士が間に入って,被害者と保険会社の間の示談斡旋をしてくれます。

原則,期日は3回までとされています。

先日,この制度を使って,うまくまとまった事案がありました。

過失0の追突事故で,むち打ち症(約150日間で治癒)になった被害者(依頼者)の事案でした。

休業損害と傷害慰謝料の金額について,依頼者に対する保険会社の提示額は,合計約85万円でした。
依頼者は,金額が低すぎるとして相談にこられ,示談斡旋の制度を使うことにしました。

弁護費用としては,規定等を考慮し,20万円としました。
そのため,保険会社から約105万円(約80万円+20万円)を獲得しなければ,依頼者は損をしてしまう危険がありました。
損をする可能性もあると念を押したところ,とにかくやれるだけやってみたいというのが依頼者の希望でした。

示談斡旋当日,間に入ってくれた弁護士が保険会社の話を聞いた上で,120万円くらいなら示談がまとまりそうですと言ってくれました。
そのため,ひとまず損をすることはなくなり,良かったと安心しつつ,こちらにとって有利な事情を強く主張し,さらなる金額アップを要求しました。

その結果,おかげさまをもちまして,約135万円で示談が成立しました。
依頼者も喜んでくれました。

弁護士が中に入ると,こういうこともあります。
交通事故示談で,相手の保険会社が信頼できないような方がいましたら,一度,弁護士に相談してみるのも一つの選択肢です。
弁護士が入るだけで,対応が変わることもあります(変わらないこともありますのでご注意を)。

お気軽に当事務所までご連絡ください。
また,弁護士会の法律相談センターに問い合わせしても良いでしょう。

追記
他方,追突の被害者過失0の事案で,先日,同じように示談斡旋の事案をやりました。

こちらとしては法的に筋の通る議論をしているのにもかかわらず,相手方保険会社の担当者が渋く,また,仲介に入ってくれた弁護士も経験が浅く,結局2~3回話し合いをしたのですが,こちらの納得がいかず,示談斡旋はあきらめました。

そうそうに損害賠償請求訴訟を提訴したところ,相手方保険会社に弁護士がついて,弁護士同士の理にかなったお話が出き,すぐまとまりました。

相手方の保険会社の性質,担当者の性質等を加味しながら,示談斡旋を使うか,それとも損害買総請求訴訟を起こすか,判断しないといけないのだと痛感しました。
私の知る限り,日本の大手損保会社はどちらかというと示談斡旋でも柔軟な態度を示してくれます。これに対し,電話申し込み中心の外資系で安さを売りにしている損保会社は,示談斡旋は向いていません。担当者に与えられている裁量が狭すぎるようです。
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by ofuna-law-02 | 2008-12-01 00:47 | 交通事故

交通事故の弁護士費用特約

自動車事故で人損・物損が生じたとします。どうしたらいいでしょうか?

まずは自分の加入している自動車保険の保険会社に相談しましょう。
また,怪我がある場合はその治療に専念すべきです。

事故後時間が経過して落ち着いてきたら,法律関係を整理していく必要があります。
損害賠償や過失割合など専門的知識が必要となります。

もし自動車保険の内容に弁護士費用特約がある場合は,これを使って,弁護士に相談してみるのも最近は珍しくありません。

慰謝料や休業損害の正当な請求額,過失割合等について,素人では分からない素朴な疑問があれば,遠慮なく弁護士に相談するとよいでしょう。
場合によっては,訴訟を起こして,補償を求めるほうがよい場合もあります。

弁護士費用特約を使う場合,保険会社から斡旋を受ける弁護士はもちろんですが,自分で弁護士を選んで,費用だけ保険会社が負担するということもできます。

交通事故は,私の専門分野の1つですので,是非ご相談ください。
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by ofuna-law-02 | 2008-11-30 17:54 | 交通事故