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検事に採用されるポイント

あくまで私見ですが,私が元検事なので,受験生・合格者・修習生から,検事になりたいと聞かれたときに話すポイントを以下に挙げます。

1 ある程度成績がよいこと

  司法試験と研修所の成績が総合して同期修習生全体の上から3分の1に入らないと,ちょっと検事になるのは厳しいのではないでしょうか。
  客観的指標としては,成績はもっとも客観的なので,重視されます。採用する側にとっても,落とす理由として,理由がつけやすいのです。
  ただし,他の要素に鑑みて,成績が多少悪くても他の要素が抜きん出ていれば検事になれることもままあります。
  ですが,必要最低限の前提条件として,ある程度(上から3分の1くらい)の成績をとっておかないと,足切りりされてしまうと言っていいと思います。

2 検察官に向いていること

  人には向き不向きがあります。検察官にも広い意味での素養が検察官向きでないと検察官にはなれません。
  法曹でいうと,やはり弁護士向きとか,裁判官向きとか,検察官向きとか,学者向きとか,個性が分かれます。
  実務修習の検察庁における修習ぶり等で,検察官志望者は,素養が検察官向きかどうかを見られています。具体的に何をもって検察官向きかというのは難しいのですが,例えば,協調性があるとか,正義感が強いとか,熱意があるとか,真面目であるとか,積極的で,負けず嫌い(弱気・消極的ではない)とか,でしょうか。
  できれば組織的に体育会系なので,体育会系が嫌な人はあまり向いていないと思いますし,酒を飲む人が多い組織なので,できればお酒をたしなめるほうが望ましいですが,決して体育会系とは言えない検事やお酒が飲めない検事もたくさんいますので,参考要素と言えるでしょうか。

3 その他のコツ

  修習中,自己紹介のときなどは,検事志望であることをアピールする。
  検察教官,指導検事,指導検事の上司(地方なら次席,大都市は部長)に覚えてもらう。
  あからさまな世辞等小手先だましはしない。
  自分の素養が本当に検察向きなのかを,オープンに評価してもらう。
  実務修習地の検察庁の人(特に事務官)と仲良くする。
  礼儀をわきまえる。
  謙虚な姿勢を忘れない。
  検察主催の懇親会があったときは,翌日,検事正・次席にお礼に行くか,お礼状を書く。
  積極的に検察修習はもちろん他の修習にも取り組む。
  自分の法科大学院の検察出身教官にアピールして知己の現役検事を紹介してもらう。
  あくまでも一生涯検事をやり抜く覚悟で(途中で辞める前提はよくない)。
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by ofuna-law-02 | 2008-12-01 01:41 | 弁護士・検事・裁判官
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