「ほっ」と。キャンペーン

嘘・嘘・嘘

検事2~3年生だったころ,地域の法曹(弁護士・検事・裁判官と司法修習生)の飲み会で,出席者の挨拶があり ,私が1番,2番に先輩検事,3番に弁護士会幹部(弁護士),4番に裁判長という順番で簡単に一言ずつという流れになったことがありました。

以下,かなり要約ですが,まず私が最初に
   「私は嘘つきはきらいなので検事になりました。被疑者の嘘に悩まされています。」
ということを言ったのです。
すると,2番目の先輩検事が
   「被疑者も嘘をつきますが,被害者も嘘をつくことがあり,悩みがあります。」
と言い
すると,3番目の弁護士会幹部(弁護士)
   「依頼者も嘘をつくことがあるので,そこに悩みがあります。」
と言い
最後に,裁判長が
   「当事者,証人色々な供述,どれが嘘でどれが本当かは我々も判断に悩みます。」
というようなことを言いました。

それで,オチがつき,その飲み会はかなり盛り上がりました。

事件処理にあたっては,事件当事者や関係者の話には嘘(自分に有利に事実を歪曲して話したり,隠したりすることなど)があるかもしれないことを大前提に(それが普通の人には信じられないかもしれませんが),どの話を信用し,どの話を信用しないかは,証拠や客観的状況等を総合的に判断するほかなく,法曹の腕の見せ所であると思います。
[PR]
by ofuna-law-02 | 2008-12-01 01:01 | 弁護士・検事・裁判官
<< 夢(目標) 日弁連交通事故センター >>